ぎたりすと・こーじのブログ

ギターと機材と酒が好きなギタリストです。よろしく!

UNIVERSAL AUDIO OXの実機を試してみて

よく聞くアンプシミュの中でも重要な設定になるのはキャビネットの選択。世の中のアンプシミュはアンプ部分はなかなか良くなってますが、どうしてもキャビネットの抜けの悪さや嫌な帯域の盛り上がりで、使いにくさを感じてる人って多いと思います。キャビネットのシミュって難しいんですね・・・

UNIVERSAL AUDIO OX

UNIVERSAL AUDIO OX


そこでIR(インパルス・レスポンス)の登場ですね。

IRとは特殊な音をキャビネットから流して、その音声特性や部屋の鳴りをマイクでキャプチャーすることで作るオーディオファイルのことです。意外とフリーでもいいものありますし、有料でもそんなに高くなく購入できると思いますが・・・困ったことに、購入するとマイクの距離やマイクの種類、数センチ単位で角度を変えたり距離を変えたり、そのようなファイルがたくさん入ってることが多いんです。

おいおい、この莫大な数から選ぶのかよ!
って思いますが、結局メタルやハードロックな人だとSM57のスピーカー張り付き系のIRを選ぶ人が多いと思います。2個のIRが使えるアンプシミュなら、ここにオフマイク(少しスピーカーより距離がある)を足して音像を作ることもできます。

UNIVERSAL AUDIO OX

UNIVERSAL AUDIO OX

 

IRは音はいいのですが、実際のキャビネットの動作とは少し違います。実際のキャビネットで鳴らした場合、インピーダンスは一定でなくわずかに揺れ動いてます。そこで気になるのは一瞬の音をキャプチャーしたIRって、この揺れは出ないので最高の音がずっと続く・・・!ってことになります。

これはこれでいいのですが、弾いてて気持ちいいのって・・・この真空管アンプのアバウトな変化なんだと思うんですよね。まぁ、これは聴いてもわからないレベルですが!何か気持ちイイ原因にもなってるのではないかと思います。

これを利用したUNIVERSAL AUDIOのOXがうまいこと再現しています。キャビネットに近い反応(リアクティブ)でリアクティブロードともいわれてますね。OX以外にもSuhrからも出ていますが、今後、生アンプお持ちの方には部屋で鳴らす為のツールになると思います。

IRとリアクティブロードのイメージなんですが、映像で例えてみると・・・

 

IRは雲の写真
→動きは最高にきれいなまま固定されてしまいますよね。

Reactiveは雲の動画真空管の実アンプ)
→ゆっくりですが動くことによって奥行きも感じますよね。

同じ雲や空でも時間で少し動いている特性をとらえてるのが、リアクティブロードなのでは?と感じます。どちらも良い音に違いはないです。まぁ、アンプシミュ使う限りではIRは有効だと思います。生アンプ使ってスピーカーシミュ使うなら、このリアクティブロードって謳ってるものを選択するのも一つかと思います。

※すべて実機で自分の耳で試しておりますので、捉え方などの個人差に関してはご了承ください。

 

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